人間関係をスムーズにする言葉の選び方

喫茶店で原稿を書いていた時、

なかなか注文した珈琲がこなかったのでしょう。

近くに座っていた男性が、ボタンを押して店員さんを呼びました。

そして彼はこういったのです

「念のため確認したいんですけど、ブレンドの注文通ってますか?」

何も考えないなら「コーヒーまだですか?」といえば、いいところですが、そうしてしまうとどうしても責めるニュアンスが出てきます。

そもそも珈琲はまだ出てきていないのですから、

①まだなのは当たりまえ

②まだなのは理由がある

③もしかしたら忘れているかも?

このうちで、1と2は相手に伝えてみたところで特に意味はありません。

かろうじて②の場合、他の注文よりも優先してくれるかもしれませんが(クレームを言う客だからという理由で)お店の人もいい気はしないでしょう。

そして、③のケースなら、申し出る価値はあります。私もたまにレストランで経験することがありますが、たとえその場でメモを取っているように見えても、人間のすることですから、なんらかの行き違いやミスはあります。

それを「念のため確認」するのは、悪いことではありません。

もし、本当にミスがあり、注文が通っていないなら、絶対に珈琲は運ばれてこないのですから、むしろ積極的にいうべきでしょう。そして、かりに②のケースであってもお店は「このお客様をずいぶんお待たせしてしまっているな」ということは認識してくれます。

この場合はクレームを言ってきた人、という印象にはなりません。

そもそもクレームというのは言っている方もいい気持がするものではありません。あれだけ言えば、すっきりしているのだろうと思う方もいるかもしれませんが、相手にきついことを言うのは、気持ちは高揚しても別にすっきりするものではなく、逆に感情がたかぶり、そのあとリラックスして珈琲を楽しめるようなものではないのです。

言葉選び一つですが、こうしたモノの言い方を身につけると、人間関係もうまくまわり、ストレスもちょっとは減るのだろうなととても勉強になりました。

自分で感情を波立てるような言葉をまき散らさないことも大切です。

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