スマホにカバーをする人はお金が貯まらない?

「何も足さない、何も引かない」

というのは開高健氏がつくったウィスキーの名コピーですが、基本的に完成されたプロダクトに対して、素人が何かを足したりするのは無粋なことです。

余計なものはできるだけつけない。とくに感じているのがスマートフォンのケースです。iPhoneのデザインはスティーブ・ジョブズが全神経を巡らし、ジョニー・アイブが作り上げた一部の無駄もない完成形です。世紀を代表する天才が作り上げたプロダクトに、カバーをつけてしまう、というのはいかがなものでしょうか。

iPhoneはそのままが一番美しくなるように作られています。

これは、そのほかのプロダクトについてもいえること。すべてのプロダクトは、完成した状態で一番美しくなるように世の中に送り出されているはずです。私はAndroidを使っていますが、同じことを考えます。工業製品として、最高のデザイナーがデザインしたスマホの筐体をなぜ、ごてごてしたケースが隠してしまうのでしょうか。傷をつけたくないから、という気持ちはわかります。しかし、そのスマホを2年、3年と大事につかった後、機種変更してしまいますよね。その時、綺麗な筐体をようやく見るのって少しもったいないのではないでしょうか。

使えば傷はつきます。しかし、そのスマホをずっと使うという人はまずいないでしょう。長くても5年程度で交換するはずです。スマホケースをつけないと、サイズも一回り小さくなります。鞄のなかでもかさばりません。スマホを薄くすることにメーカーがアレだけ、それこそミリ以下の世界で血道をあげているのに、それを分厚いケースに入れてしまってはもったいないと思うのです。

そのもの美しさを堪能する、というとかなり大袈裟ですが、そのままで完成されているものに余計ないものはつけない、というのも一つの見識ではないかと思うのです。

そう思っていたら同じことをより分かりやすく書いている方がいました。

Wifi知恵袋担当者のBlog より

内容は、記者がスティーブ・ジョブズにインタビューをするところから始まります。その記者ががインタビューをする際、カバンから録音機とケースの付いたiPodを取り出します。その時、スティーブ・ジョブズは残念な表情をしてインタビュアーに声をかけます。

傷のついたステンレスは美しいと思うけどね」と…
このこの言葉に隠された真意とは、

続きはぜひこの方のサイト

ジョブズは、手触りにもこだわりをもち、また傷さえも自分のモノとしての美しさを加える要素だと考えていたんですね。これは「時間がプラスになる」というモノ選びの基本にも通じます。デジタルガジェットは消耗品だと思っていましたが、この点は考えを改めたいところです。

そもそも、ケースが必須だったら、ケースをつけて売られているはずです。新しいスマホを購入すると抱き合わせ販売のようにケースや保護フィルムを進めてきます。数万円の支払いとあわせて考えると1000円や2000円など安いような気がしてしまいますが、保護フィルムに2000円も支払うのであれば、単行本の1冊でも買えてしまいます。

せっかくだからと、本来は不要なものにお金を使ってしまっては、お金はなかなかたまりません。スマホにフィルムを張ったりケースをつけたりする人はお金が貯まらない?というのはそういうことなのです。

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