無駄なモノを買ってしまう人に共通する“ある特徴”

モノを手放していくと、それに反比例するように、新しく買うものも少なくなっていきます。身の回りのものを少なくしていくと自然にあまりモノを買わなくなる。これは、整理をすることでモノに対する判断基準が磨かれ、それによって、必要でないものを買うことが少なくなるからです。

それでも、人は時々モノが欲しくなります。私も、もちろんモノは大好きですから、まだまだモノが欲しくなることは多々あります。でも、最近では、一歩立ち止まってこう考えています。

この欲しい、は「必要」か「期待」か

モノと役割が一対一の関係にあるとき、そのモノは私たちの人生にとって不可欠で、充実と結びついた大切なモノです。だからこそ、できるだけ質のいい、よいものを持ちたいと思うのが自然ですし、資力の許す限り、また全体のバランスを取りながら、よいモノを身の回りに増やしていく努力は、充実した人生の必要条件です。

しかし、その役割が、いまここで必要とされているのではなく、「期待」と紐づいている場合は要注意です。例えば、英会話の教材でもいいですし、新しい洋服でもいいでしょう。それを手に入れることで、何かがかなう、できるようになる、そんな気がする、こうした期待感でものを買うと大抵は失敗します。その役割を担うだけの実力や状況が自分にはないのに、モノだけを手に入れても、もともとその役に対して役者不足だった自分が、モノの力をかりるだけで変われるわけはないのです。



自分が実際にいまになっている役割、できること、それをよりよくするために、いいモノを買うことは素晴らしいことです。しかし、往々にして過去の自分を含めていえることは、モノに囲まれた人、多すぎるものに囲まれて身動きが取れなくなっている人というのは、モノと一緒に期待を買ってしまい、そのとおりにいかない自分を認められずに、期待外れだったモノに責任を押し付けて、放置し、ただ、可能性を閉ざすようで捨てることもできず、それでもほかの可能性に期待してまた新しいモノを買う。その繰り返しなのです。

モノが欲しくなったときに、それを持てばできるようになる、変われると期待があるようなら、そのモノはまだ買うときではないのではないでしょうか。それを持てばいままでやっていたことをもっとうまくできる。気持ちよくできる。

そのモノは必要だから買うのか、期待をしたいから買うのか、その点を自問自答することで、無駄なものを買う確率はぐっと減るのです。



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