投資家の瀧本哲史さんが著書でこんなことを書いていました。手元にないので、正確ではないかもしれないのですが以下にご紹介します。
持ていることが尊いのではない。必要なものが少ないのが尊いのである。
いい言葉ですね。
必要なものが少ない、というのはどういう状態かというと、自分一人でいろいろなことができる、やりくりができているということです。
自分にとって何が大切か、ということがきちんとわかっていて、そのなかで満足しているということ。
そのために必要なのは、可能な限り、いいモノを使うことだと思います。
同じ靴でも、ていねいに履けば毎日履いても長年使うことができます。
でも、それもきちんとつくられたいいモノでなければ、すぐボロボロになってしまいます。
できるだけ、必要なものを減らせば、あまったお金で、本当に必要なモノを十分な対価をもって買うことができます。いいモノは、いろいろな人の手がかかっていますから、どうしても高価になりがちですが、本当に必要なモノだけ、と思えば、時間をかければ自分のレベルにあったものをそろえていくことはできます。
インテリアスタイリストの津田晴美さんも、書籍のなかで次のようなお話をされていました。これも詳しい年数はうろ覚えなのですが、例えば、1年お金をためて、いい洋服を買う、5年お金をためて、いい鞄を買う、靴を買う、という風に時間をかけて生活を整えていくことが大切、そんなお話でした。
時間をかけてモノをそろえていくと、必然的にベーシックなものを選ぶようになります。シンプルで流行に左右されないもの。ずっとつくりづくけられている品質の確かなモノ。そういったものを少しづつ時間をかけてそろえていく、
それが生活をシンプルにしていく息の長い近道ではないかと思います。