ネタバレあり　蒼井碧『オーパーツ 死を招く至宝』考察

さて、それでは、2018年第16回『このミステリーがすごい！』大賞受賞作の『オーパーツ死を招く至宝』のネタバレありの考察をお届けしたいと思います。

これはあくまで、読んだあと、その本のツッコミどころに対して、同じく読み終わった読書好きの友人と感想を語り合う、といった体裁ですので、未読の方はお読みにならないほうがいいと思います。

ネタバレなしのススメ記事も書いておりますので、まだの方はこちらをお読みください。

シンプルライフログ

ネタバレなし　蒼井碧『オーパーツ 死を招く至宝』感想

http://yoshimaru.tokyo/2018/01/21/post-2199

2018年第16回『このミステリーがすごい！』大賞受賞作 ということで、買って読んでみました『オーパーツ　死を招く至宝』。帯のあおりには翻訳家の大森望さんの「シンプルで美しく、しかも本格愛にあふれた物理トリックが素晴らしい」という煽りがついて、裏を見てみると、コラムニストの香山さんというかたが「島田荘司ばりの仕掛けでインパクト充分。主役二人の掛け合いも面白く、今後の活躍が大いに期待できる」とのこと。  中身はいわゆる連作短編になっており、同じ主人公がいくつもの事件を解決していく形式です...

例によって、トリックについてのネタバレ、というよりも物語の進め方、オチのつけ方についてのツッコミが主体です。（主に２つのツッコミどころがあります。順にご紹介します）