ネタバレ(1) 宿野かほる『ルビンの壺が割れた』

宿野かほる『ルビンの壺が割れた』

結城未帆子様

突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください。

仕事の終わりに、いつものように何気なくフェイスブックの歌舞伎のページを覗いていると、未帆子という名前を目にしました。

こんな書き出しで始まる『ルビンの壺が割れた』。

はじまりは、ある男が昔付き合っていた女性の名前を30年ぶりにフェイスブックで見つけたことから始まります。男はその女性が自分が昔付き合っていて、結婚を約束していたにもかかわらず結婚当日に姿を消した婚約者その人ではないかと思い、フェイスブックでメッセージを送ります。当初はメッセージは帰ってきませんが、男が自分の体にがんが見つかったことを伝えると、女性から初めて返事が届きます。

小説はこの男女のSNS上でのメッセージのやり取りで進んでいきます。




なぜ彼女は彼の前から突然姿を消したのか。なぜ男は30年ぶりに彼女にメッセージを送ろうと思ったのか。その謎が少しづつ明かされ、彼と彼女の30年前の真実が明らかになったとき…。

ということで、ここまででご興味を持った方はぜひ、読んでみてください。1時間ほどで読めますし、読んでいる間は退屈しません。以降はネタバレを含む私の考察(疑問)になりますので、未読の方は読まれない方がいいと思います。

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