「サクラダリセット」ネタバレ考察。相馬菫の正体と月が綺麗だった本当の理由

8年越しに開いた最終巻

本日はサクラダリセット最終巻のネタバレ解説をお届けしたいと思います。この小説はもともとスニーカー文庫から発刊されていましたが、完結後に角川文庫版で新装版が発刊されています。

この小説は、私がこれまで読んだラノベのなかでも5本の指に入るもので、非常に思い入れがある小説です。思い入れがありすぎて完結編である7巻をずっと読んできませんでした。なぜなら、登場人物である「相馬菫」がどうころんでも幸せになりそうもなかったからです。

しかし8年も封印していたサクラダリセット最終巻をこのほど読みましたので、その魅力、相馬菫とはいったい何者だったのか、そして彼女は報われたのか、についてネタバレ含む考察をしていきたいと思います。

能力者の街 サクラダ

サクラダリセットはサクラダという架空の街を舞台にした物語です。サクラダは普通の街とは少し違い、その街で暮らす人々の中には特殊な能力を持つ人たちがいます。

能力者の街と言われてしまうと、古い人だと幽遊白書の蟲寄市なんかを思い出す人もいるかもしれません(最近の人だと〇魔の実の方だったりするかもしれない)がこのサクラダの能力はビー玉の中に入る能力だったり、相手に伝言を届ける能力だったりと実に全然バトル向きではありません。

主人公に至っては「何でも覚えている」能力とそのままでは暗記テストくらいにしか役に立たなそうな能力です。

3日間の時間をなかったことにできる少女

その主人公が、3日間時間を巻き戻すことができる少女春輝美空と出会い、二人でこの不思議な街でおこる事件を解決し、人助けをしていく、というモノ語りです。

このお話のポイントはリセットを使える少女、春輝美空は自分でリセットを使ってしまうと、巻き戻した3日分の記憶を失ってしまう点。主人公の記憶する能力はリセットの影響を受けないため、二人で活動することで、いってみれば未来視を使うことができるようになるのです。

バラバラでは何の役にも立たない能力をもった二人も、協力することで非常に強力な能力者になる、という点が非常に練られていて面白い。能力によって結びついた二人が、やがて能力がなくてもお互いを必要とするようになるラブストーリーでもあるわけです。

もう一人のヒロイン相馬菫

しかし、このサクラダリセットには、そうした正当なジュブナイル小説がもつ恋愛ストーリーとはまたく異質の面の側面が存在します。

それを体現するのがもう一人のヒロイン、相馬菫の存在です。

以下はサクラダリセット7巻までのネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。また、サクラダリセット6巻まではスニーカー文庫版を、7巻については角川文庫版を参照しています。

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