特殊相対性理論と一般相対性理論を打ち立てノーベル物理学賞を受賞した天才アインシュタイン。写真などでは非常にチャーミングな好々爺といった様子のアインシュタインですが、研究に没頭する傍らで、彼が妻である女性に結婚生活を続ける条件として要求したとんでもない項目の数々はあまり知られていません。
その驚くべき内容とは。飛鳥新社から刊行され、いま話題の『残酷すぎる成功法則』に記載されているその驚くべき条文A~Dをご紹介します。
A あなたは以下のことに気を配る
①私の服と洗濯物がすぐ使える状態に整えられていること
②私が自分の部屋で、定期的に三度の食事を受け取れること
③私の寝室と書斎がきれいに整頓され、とくに机は、私以外が使用することを禁ずること
B 社会的理由から必要となる場合をのぞき、あなたは私との個人的関係を一切放棄する。
とくにあなたは以下の事項を放棄する
①家で一緒に過ごすこと
②一緒に外出、または旅行にいくこと
C 私との関係において、あなたは以下の事項に従う
①私にいっさいの親しい関係を期待してはならない。
私にあらゆる非難をしてはならない。
②私が要求した場合、話しかけてはならない
③私が要求した場合、抗議せずに、寝室および書斎から即刻立ち去ること
D あなたは子どもたちの前で、言葉や行いを通じて私を軽く扱わないことを約束する
(エリック・バーカー『残酷すぎる成功法則』より)
驚くべきことに、『残酷すぎる成功法則』によれば、妻はその条件を呑んだといいます。それにしても、これを読むと、心の底から思います。
天才じゃなくてよかった
いくら結婚生活が破綻しかけていたときに、要求した事項とはいってもすごすぎます。世のお父さん方で、この条文を奥さんに突きつける勇気のある男性がいたら、
ノーベル賞を与えたい
どれ一つとっても「お前なんで結婚したんだよ」と小一時間問い詰めたいレベルです。
というか、男性の私でもこいつはダメだ、光の速度ではり倒さないとと思ってしまうハイレベルな要求。こうした要求を真顔でする時点でかなり、こう社会性というか、人間性というか、そういったものが包み隠さず終了していることが明らかで、いっそすがすがしい。
これを読んだあとに、冒頭の有名な舌を出した写真(ここではイラストですが)をみると、こうえも言われぬどす黒い感情が湧き上がってくるのは私だけではないでしょう(;^_^A
〇〇の極みとはまさにこのこと
思わずここを立ち読みしただけで、この本の購入を決めたほどです。
しかし、この人が物理学の父であり、おそらく世界でニュートンかこの人かというレベルの偉人です。
いや、ほんとに思いますね
偉人じゃなくてよかった
この本では、偉業を成し遂げた先達のワーカーホリックともいうべき仕事ぶりを紹介し、その人たちが何を犠牲にしたのか、そして、それは個人にとって本当に幸せなのか、という問題に正面から切り込んでいます。
ワークワイフバランスか、仕事の成功か
その問いに対して
成功をおさめるには、アインシュタインのように、常軌を逸したといってもいいような仕事ぶり(主に業績面ではなく家族を犠牲にしている、という点ですが)が必要かもしれないが、それでは充実した人生はおくれない、というのがこの本の結論です。
成功することと充実した人生は
イコールではない。
なるほど、これはずいぶんと
『残酷すぎる成功法則』と言えそうですね。