ネタバレ(5)東野圭吾『放課後』

今日は東野圭吾さんの『放課後』を読了しました。

Contents

あらすじ(Wikipediaより)

私立清華女子高等学校に勤務する教師で、アーチェリー部顧問の前島は、最近になって何者かに命を狙われ始めていた。前島は校長にも相談するが、校長は日和るばかりで事態は好転しない。前島の周囲に関わる生徒・高原陽子杉田恵子は、前島とはそれぞれしこりを残していた。

だが、前島がアーチェリー部の練習に参加したある日、生徒指導部の村橋が教師用の更衣室の中で、青酸中毒により殺害された。男性用更衣室には中から心張り棒が引っ掛けられ、現場から行き来できる隣の女性用更衣室は施錠、更衣室は誰もが入るのが不可能な完全な密室となっていた。そして密室トリックの謎、真犯人や前島の命を狙う何者かの正体が明らかにされない中、体育祭で第2の殺人が発生する。

このあらすじにあるとおり、この事件には大きく2つの謎があります。

密室の謎

生徒指導の村橋が殺害されたとき、男性更衣室には心張り棒がかけられ、女性更衣室は施錠されていました。村橋が殺されたときには室内には誰もおらず、棒が立てかけられていた男性側と施錠されていた女性側からのいずれからも脱出できないと思われる密室状態になったいました。

この事件では、その密室の謎を解くことが真相に至る大きなカギとなります。

前島が命を狙われていた理由

そして、主人公である前島がたびたび命を狙われていた理由が第二の謎です。彼はなぜ命を狙われていたのか。3回までは未遂に終わり、ついに4回目に彼が扮するはずだった体育祭での仮装のピエロ役をすり替わった同僚教師が殺害されるに至り、彼は自分がなぜこうも執拗に狙われるのか、自分をそこまでして殺害しようとする真犯人は誰なのかという謎に独自に迫ろうとします。

さて、ここからがネタバレの感想になります。この本は東野圭吾さんのデビュー作。乱歩賞受賞作品でした。デビュー作にしてこの完成度。脱帽です。買って損はない1冊。すでに文庫になって久しいですから、ぜひまだ未読の方はこの機会に読んでみてください。

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