絵師100人展に行ってきました。

サバゲの準備をしたり、キャリアコンサルタントについて熱弁をふるったりしていたと思ったら今度は絵師100人展かよ、忙しいな、と突っ込まれてしまいそうですが、GWも残すところあと3日となった土曜日の午後、秋葉原のUDXで開催されている絵師100人展(第9回)をみてきました。

絵師100人展
ポップカルチャーの第一線で活躍する絵師100名の描き下ろし作品を一堂に会する展覧会「絵師100人展」公式サイトです。

絵師100人展とは産経新聞社が主催するイラスト展


近年、漫画やアニメ、ゲーム、ライトノベルの挿絵など日本発のポップカルチャーが世界から大きな注目を浴びています。
そうした領域で活躍する画家は、江戸時代の浮世絵師になぞらえ、「絵師」と呼ばれています。
本展ではポップカルチャーの第一線で活躍する絵師100名の描き下ろし作品を一堂に紹介します。
作品上に展開される彼らの高い技術と独特の世界観を通して、日本が世界に発信することのできる新たな価値観・文化を模索します。


http://www.eshi100.com/outline.html

という触れ込みで毎回なんらかのテーマ(お題)をもとに、100人のイラストレータさんが、その想像力を駆使して描くイラスト展です。

秋葉原で開催、ということからもわかるとおり(わからないかもしれませんが)いわゆる美少女イラストがメイン。ただし、18禁などはありませんから、あくまでも綺麗なモノをみる目の保養としてご家族や恋人同士でもご覧いただける、まあ健全にして結構見ごたえのあるイラスト展です。

9年前の第1回のときに入って、それから確かもう一回どこかで行ったような気もしますが、しばらく間が開いていました。

テーマに基づくイラスト展、というのはとても面白いと思うのですがキラッきらしたイラストにちょっとおじさんついていけなくなった、というのが正直なところだったのですが、今回ちょっと思うところがあって再訪しました。

きっかけの一つはテーマが「時代」だったということ。平成から令和にかわる記念すべきGWに開催される展示会で、それぞれのイラストレータさんがどのように「時代」を表現するか、観てみたかった、ということ。

あとは、オリジナルの一枚モノの絵を見てインスパイアされたかったから。基本的に絵師100人展で展示されるのはオリジナルイラストで版権ものなどはありません。だから、その1枚の中に、オリジナルの世界観やストーリーが詰め込まれているわけで、それをみて、自分自身の創作の刺激をもらいたかった、というのがもう一つの再訪の理由です。

で、結果としてどうだったか、というと

目の保養になったし、面白かったですが、これはもう美少女絵師100人展でいいんじゃないかな、というのが感想ですね。

まず、時代の切り取り方はみなさんそれぞれバックストーリーがあって面白かったです。

・時計やメリーゴーランドなど、「時」を象徴するイメージを盛り込んだもの

・登場人物そのものに、過去や未来のスタイルを体現させているもの

・卒業や学生生活など人生の一場面を切り取って、そこに時代を重ねるもの

いろんな解釈があって、観ていて飽きなかったです。

でも、正直、これは女の子いる?というイラストも多く、それでちょっと食傷してしまう感じはありました。これはまあ、あまり正しい絵師100人展の楽しみ方ではないのかもしれませんが。

そして肝心のインスパイアの方ですが、これはあんまりありませんでした。三嶋くろねさんという方の絵が広がりがあって面白かったのですが、それ以外の絵はうまくてきれいなのですが、「続きを知りたい」というところまではいかず…それは、なぜだろう、とちょっと考えてしまって、そっちの方が今回は面白かったですね。

オリジナリティという部分と、キャラクター性、という部分なのかもしれません。単に綺麗な顔というのが没個性的で印象に残らないといわれるのと同じように単に綺麗なだけの絵だと見た人がそこから何のストーリーもくみ取れないということなのではないのかと。

そういう意味では、この三嶋さんの作品は、続きが観たくなる作品でした。

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