日本列島最後の秘境 大牧温泉の意外な真実

「日本列島最後の秘境」

今回は、そんなうたい文句の富山県の秘湯「大牧温泉」へ行ってまいりました。恒例の1年に一度少し変わったところへ行く企画。今回で4回目です。

ちなみに、過去3回はこちら。

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東京から新高岡まで新幹線で3時間ほど。

新高岡の駅舎。はじめておりましたが綺麗な駅舎ですね。駅前には東横インと魚民とレンタカー屋さん、そんな感じです。

まずは腹ごしらえということで、富山名物ブラックラーメン。本当にスープが黒いのですが、味はあっさりめなのにこくがあって好みの味付け。なぜかこのお店はサービスでメロンソーダが出てきます。

直接向かうのもなんでしたので、国宝の瑞龍寺へ。ここは回廊で囲まれた独特のつくりになっているのですが、囲まれていることで逆に開放感があって素晴らしいお寺でした。

そらが広く、回廊によって余計なものから遮断され、整えられた空間がとても気持ちがよいお寺でした。

回廊も光が入り込んで美しく。伺ったところ10月くらいが一番光の差し込み方が綺麗だそうです。

大牧温泉に向かう途中にある小牧ダム。ダムの上から下を見るのはこれが初めてですが、スマホを下ろさないかひやひや。

そしてそのダムからほんの少し上がったところに、遊覧船乗り場があります。

チケットは往復で2800円。大牧温泉に行くには必ず乗らなくてはいけないわけですから、これも旅費にしっかりと計上しておかねばなりません。

遊覧船が止まっています。帰りは向かって右側の遊覧船で帰ってきましたが、行きはここには映っていないもう一つのもうすこしサイズの大きい遊覧船です。

船旅は30分ほど。途中は大きな赤い橋や、かつての橋の遺構などがあって飽きません。まだ少し紅葉には早かったようですが、緑の湖面とすれすれに茂った緑がどこまでも続き、非日常というに十分な光景でした。

そして見えてきた大牧温泉。船でしかいけない、といううたい文句の旅館ですが、その敷地に自動車が停まっているいるのはご愛敬(というか、旅行者は船でしかこれないので、看板に偽りあり、というわけではありません(;^_^A)

この日は団体さんもいたらしく結構な人出。

日本の秘境、というにはかなりの賑わいです。

しかし、それでも秘境押し。これはもう秘境ビジネスですね。

旅館の前でもダメ押し。そんなに秘境をアピールしなくても…。

敷地は整っていてとてもきれいなお宿でした。

ロビーにある囲炉裏。

そしてなぜかポスト。

1泊しかしませんでしたが、それで十分でしょう。大浴場と川沿いに面したテラス風呂、あとは少し山を登ったところにある露天風呂の3つのお風呂にゆっくり使ってご飯を食べてしまえばあとは何もすることはありません。

部屋に持ち込んだお酒を飲んで、ゆっくりしたら後は寝るしかないのです。

auやソフトバンクは電波が届かなかったようですが、ドコモはきっちり入りますし、ロビーにはWi-Fiもあります。秘境といえば秘境ですが、近くにある水力発電所に続く遊歩道には何台も車が止まっていて(さすがに旅館の敷地に泊まった車は遊覧船からは見えないように塀のなかにしまってありましたが)、秘境というにはずいぶん設備も整っていました。

でも、それもあたりまえで、じゃらんにも載っている一泊〇万のけっこう値の張るお宿なのです。しかし、着てしまえばあとはどこにもでることはできないですし、部屋から眺める水面と対岸の緑は確かに絶景ですから、行く価値はありです。

廃村ほどのインパクトはありませんし、式根島で味わったようなワクワク感もありませんでしたが、いつもの日常を離れて、疲れをとるにはとてもいいところでした。すごくしっかり眠れましたし、翌日の体調も良かったのが記憶に残っています。

日本列島最後の秘境は、というのはちょっと言い過ぎな感じですが、骨休めするには何もなくていいところです。

しかし、最後の秘境というほど秘境ではない、というのは注意点として押さえておきたいところです。

ちなみに、カメラはコンデジをもっていったのですが、せめてRX1を持っていけばよかったかなと後悔。いい景色がいろいろありました。

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