ミニマリストに学ぶ革製品の魅力

私は、自分のことをミニマリストだとは思いませんし、モノも依然として数多くもっています。ただ、そのなかでできるだけ、余分なものを減らして、本当に大事なモノだけに時間やお金、感情を振り向けたいと常々思っています。

ですから、自分たちの生活を可能な限りそぎ落とし、そのスタイルを極限まで突き詰めているミニマリストの方はとても尊敬しています。

いまではいろいろなミニマリストの方が書籍などを出されていますが、そのなかでも共感したのが、佐々木典士さんです。『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という本の著者の方です。

佐々木さんの本で面白かったのは、なぜ人が「慣れるのか」もっといえば、何かを買ってもすぐに「飽きるのか」ということ。この本によれば「そもそも人の神経ネットワークは、刺激の「差」を検出する仕組みだという。ある刺激から別の刺激に変化した「差」自体を刺激として受け取る」p66という。

だから、新しいモノをかっても、それを使うことが日常になり、新しい刺激がなくなると、それに「慣れ」新しい刺激を欲するようになってしまう。

これをなぜ面白いと思ったのかというと、自分が「革製品」などのエイジングするものが好きな理由がわかった気がしたからです。

どんなに気に入ったものであっても、使い続けるうちに必ず、その品物には慣れることは避けられません。しかし、革製品のように自分で手入れをしたり、経年変化によってより味わいがましていくものは、その都度「新しい表情」、この本で言うところの差分がうまれます。

だからこそ、飽きがこないでづっと使い続けられるということなのでしょう。

自分の身の回りには、一番大好きだと心から思えるものだけを残したい、そのためには余分なものは買わず、おかず、できず限り処分して自分の価値観を磨き上げておきたい…しかし、それをしてもなお、人間にとって避けがたい慣れと飽き、に倒して、有効なのがそのものの「エイジング」なのです。

シンプルな生活を組み立てるうえで、エイジングしていくものをどう取り入れていくかが、飽きのこないモノ選びのキーになると改めて思った次第です。

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