経年劣化しない(PUコーティングされていない)バックパック3選

今日のお題は、PUコーティングされていないバックパックについてです。

PUとはポリウレタンのことで、アウトドアメーカーなどは、バックパックの裏地などをこのポリウレタンでコーティングすることで、高い防水性を実現しています。

私は、最近

このPUコーティングされていないバックパックをこのところずっと探しています。

PUコーディングとは。ポリウレタンコーディングのことで、防水性能を高めるためにアウトドア系のリュックの内装に使用されていることが多いのですが、これが経年劣化がひどいのです。私も以前、その匂いを嗅いだことがありますが、まず、くさい。そして内装がぽろぽろはがれてくる。詳しくは以下のサイトがとても参考になります。

しかし、こPUコーディングは、防水性が高まるので、一流といわれるアウトドアブランドのリュックでも数多く使われています。それこそ、ノースフェイスはもちろん、アークテリクスまで。アウトドアブランドで値段が高いから安心長持ち、なんて思っていると、数年後には内装がぽろぽろ、臭いがきつい、なんてことになっては目も当てられません。

「経年で価値が落ちるモノ」は消耗品、という考えから数万円の投資には見合わないとして購入を断念しました。

そして、

一度はミステリーランチがいいかと(どこぞの雑誌で10年使えるモノとして紹介されていましたし)思ったのですが、これも調べていくとPUコーティングされていることがわかり、これも断念。

(もちろん、アークテリクスにしろミステリーランチにしろ、粗悪な製品をつくっているわけではなく、もともと湿気のおおい日本発のメーカーではないこともさることながら、過酷なアウトフィールドで、タフに使う場合、短期的な防水性を高めることに比重が置かれているだけのこと。長期間、そこそこの防水性を持っているよりも、一回のトライが命にかかわるような状況では、短期的でも、高い防水性を発揮できる方が命を預かるアウトドアメーカーとしては合理的な判断であることは言うまでもありません)

しかし、私が使うのは湿気の多い日本で、それもアウトドアスタイルというよりはどちらかといえば、アーバンスタイル。傘をささずにバックパックごとずぶぬれになるような用途は想定していません。

普通、その前に傘、差します。

ちょっと大きめの傘なら、バックパックがずぶぬれになることはまずないでしょう。

一度しっかりしたモノを導入して、できるだけ長く使いたいという志向をもっているので、PUコーティングされているバックパックはどんなにデザインが優れていても、また、短期的な性能が良くても選択肢から除外するしかなかったのです。

本日は、私が調べたなかで、PUコーティングがされていないおススメのバックパックについてご紹介します。

Contents

TERRAPAX

まず一つ目がテラパックス。これはミステリーランチを扱っている代理店さんに、「PUコーティングされていないリュックはないですか?」とお伺いしたところご紹介いただいたブランドです。その特徴は「自然素材」へのあくなきこだわり。

TERRAPAX(テラパックス)はオーガニック素材で作られた、ナチュラリストから支持されている人気のバッグブランドです。1992年にカリフォルニア州チコにて創業し、現在も創業地のチコでハンドメイドされています。ヘンプとリネン、革を組み合わせて作られ、他にも純真鍮製の金具パーツや鹿角を使用するなど、細部には拘りが詰まっています。(USA)

出典:A&F

このメーカーは「自然素材」だけをつかって、現代のバックパック(化繊や様々なコーティングを施したモノ)と同等の性能を持たせることができるのか、というミッションに挑戦している意欲的なメーカーです。メーカーのサイトを読むと、その歴史とともに、自然素材での製品作りに対するこだわりが非常に伝わってきます。

PUコーティングは、ずばり自然素材にこだわる彼らのポリシーに反するものですから、製品に使われていない、というのもうなづけます。

MACPAC

そして、もう一つがマックパックです。PUコーティングされていないアウトドア系のバックパックを探して検索すると、こちらをお勧めされることが多いのではないでしょうか。こちらは、日本と同様の島国ニュージーランドのメーカー。こちらはコットンとポリエステルを混紡したアズテック、という独自素材によって、高い防水性を発揮したものです。

macpacが高品質なパックを追及した結果、独自に研究、開発した素材が「AZTEC®」です。「AZTEC®」は摩耗に強いコットンと、腐食に強いポリエステルの混紡糸を織り合わせたハイブリッド素材。この生地専用に設計された織機によって、高密度にしっかり織り上げた後、防水液を浸透させることで、2つの素材の長所をより高めた強靭な生地が生まれました。

出典:MACPAC

こちらはアウトドアメーカーとして、様々な登山用のバックパックなどを展開しており、防水性についても担保されています。

アウトドアでのタフな使用を前提に、PUコーティングのない丈夫なバックパックが欲しいと考えるなら、マックパックは有力な選択肢になるでしょう。

土屋鞄製造所(革製品メーカー)

これはやや反則気味かもしれませんが、最後にお勧めしたいのが土屋鞄製造所のバックパック。ランドセルで有名なメーカーですが、最近では大人のランドセルをはじめ、オフの際にも使いやすい革製のリュックを複数ラインナップしています。

そもそも、

PUコーティングがされている、ということは防水性を持たせるということです。

ということは最初から防水性など考えて作られていない「革」のリュックならいいのではないか、という考え方です。

発想の転換ですね。

もちもとがアーバンスタイルで使うのであれば、防水スプレーをかけて、傘をさせばいいのです。革なら経年劣化どころかエイジングして使うほどの味が出ます。

問題は容量がそれほど大きくない点ですが、本格的なアウトドアに挑戦するのでなければ、これが一番現実的な選択肢でしょう。

これは何も土屋鞄製造所だけの話ではなく、ほかの革製品メーカーのものでもPUコーティングされていないものは多いはずです(というか、ほとんどされていないでしょう)

アウトドアで傘もささずに雨の中を行動する、という使い道でないのなら、わざわざアウトドアメーカーのバックパックに数万円払わず、その分を良質な革製品につぎ込む方が現実的ではないでしょうか。

まとめ

もちろん、ご紹介した以外にも、PUコーティングされていないバックパックはいろいろあると思います。以下の3つの切り口が、経年劣化しないバックパックを探す一助になれば幸いです。

完全な自然素材にこだわる脱PUコーティングの回答=テラパックス

アウトドアで使える防水性を実現してかつ脱PUコーティング=マックパック

そもそも防水という概念から無縁の革製で脱PUコーティング=土屋鞄(ほか)

いいものを長く使う、ということに重点を置くならば、上記のような哲学や用途、自分の考えやスタイルに応じで、経年劣化しないバックパックを選んでみるのも、面白いのではないでしょうか。

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