★★★★★傑作 柘製作所万年筆 富士 ブライヤーライトブラウン

万年筆らしくない形という点で気にっているのが万年筆道楽なら、ザ・万年筆という形で気に入っているのこの柘製作所の「富士」ブライヤーライトブラウン。私が万年筆を集め始めはじめたころにはこの富士は一部を除いてすでに生産中止になっており、この一本もその後運よく手に入ったものです。

柘製作所はご存知の方も多いと思いますが日本屈指のパイプメーカー。そしてパイプといえば、その原料として最高峰とされるのがブライヤーウッドです。柘製作所は以前はセーラーと提携し、軸を柘製作所が、ペン先をセーラーがつくり、いまでいうOEM生産で優れたブライヤーウッドの万年筆を世に送り出していました。80周年、90周年ともにセーラーの周年記念のブライヤー万年筆の軸は、この柘製作所でつくられたといわれています。

その柘製作所が自社ブランドとして世に出した万年筆がこの「富士」。ですから、この万年筆は80周年と90周年の姉妹といってもいい出自を持っているのです。

80周年が希少価値を高めてからもしばらくは通常生産していたようなので、レア度といった尺度からするとどちらが高いのは比較は難しいところですが、セーラー80周年がクリヤーコートされているのに対して、こちらの軸は杢目がそのままなので、経年変化などを楽しめるものとして、80周年とはまた違った魅力をたたえています。

私自身は経年変化するものを好むので、万年筆道楽と双璧をなす万年筆としてまずあげたいのはこちらの富士。その魅力は万年筆道楽に勝るとも劣らず、たまに出しては少し磨いて、目の保養をしてまたしまうという始末。今回、万年筆道楽とおなじ形で写真を撮ってみました。

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