オールデン 558 モディファイドラスト


A.T.カーニー日本代表の岸田雅裕さんは『日経ビジネスAssocie』2015年1月号の取材で「第二希望のものにお金は払うな『本当に欲しいもの」だけにお金を払え」と答えています。「妥協して手に入れたものに、愛情は注げない」という岸田さんの答えを身の回りのすべてのもの選びの基準にしてしまうとお金がいくらあっても足りませんが、何か一つ自分が毎日使うものや、使うことで新しい経験や楽しさを与えてくれるものには、この基準を当てはめてみてもいいのではないでしょうか。

たとえば靴。

毎日履くもので身体にも近く、履きやすいモノを選べば疲れ方もぐっとかわってきます。暮らしの手帳の編集長の松浦弥太郎さんも「上質な靴を履くと魔法がかかる。姿勢もよくなり、歩き方が美しくなり、所作がエレガントになる」といいます。

そこで選んだのがALDEN558。基本となるストレートチップで型はモディファイドラスト。革はカーフなので、コードバンほど神経質にならずに履きこむことができ、普段使いにはもってこいです。

独特のくびれが土踏まずを包み込み、甲の部分でしっかりとホールドしてくれます。人にもよるのかもしれませんが、私自身は、いつも履いている大きさよりもワンサイズ上がモディファイドラストのジャストサイズのようで、普段より大きい9Dでぴったりでした。

(このあと、バリーラストの靴も購入し、二つを比べてみると、足の型としてはバリーラストに私自身の足はよりあっているようでした。追記しておきます)

足全体を包み込む独特のホ ールド感が何とも言えず、心なしかほかの靴を履いているときに比べて前向きな気持ちになれるような気すらしてくる不思議な靴です。

おろす前にはつま先の保護のために恵比寿のリファーレさんでスチールを入れていただきました。

直接お店に預けて1時間ほどで完成。すいていたこともあったようですが、時間もかからず、きれいに仕上げていただくことができました。

問題は、純正のシューツリーでもモディファイドラストだとうまくフィットしないこと。私は手持ちの工具で時間をかけて土踏まずの部分をシューツリーが圧迫しないように削り込み使っています。

(リファーレさんでは自店で購入したシューツリーについては、モディファイドラストにあうように削り込んでくれるサービス(有料)があるそうですが、純正シューツリーを別のところで購入した後だったので、今回は自作してしまいました)

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