工房楔さんの万年筆ケース コンプロット10はこのサイトでも何度も紹介していますが、その杢目は見飽きるということがありません。
木がもつ天功の暖かさという表現は、開高健先生がブライヤーの杢目を評して使った言葉ですが、この紅白花梨の杢目も、その言葉がぴたりときます。
白い部分が炎のように、赤い部分を鮮やかに引き立てます。
中に入っている万年筆はすべてブライヤー。開高先生のウィークリーパイプになぞらえて、いま7本が手元に残っています。(いろいろな事情があって、ここまで数を減らしましたが、7本は、開高ファンとしては死守です)
気が向いたときに取り出して、箱から出して、触って、手のひらと目で楽しんで、またしまう。無駄なものといえば、それまでですが、いろいろなことをひととき忘れさせ、自分に元気をくれるものは、自分にとってはかけがえのないモノです。
モノがくれる力を上手に生かして、毎日を気分よく過ごせるように、すこしずつ生活を整えていく。シンプルライフというのは、そういうものではないかと思います。
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