文庫本好きにおすすめのブックカバー グレンロイヤル

 大は小を兼ねる、というのは冗長性を確保するという意味ではOKでも、デザインとして美しいかどうかはまた別問題。グレンロイヤルのブックカバーの良さは、そのシンプルなデザインと思い切りの良いつくりにあります。
 ブックカバーで多いのは、左右のどちらかの折り返しに余裕を持たせてあって、本を包み込むようにしてある程度のいろいろな厚さの本にフィットできるようになっているもの。でも、それだとちょっと不恰好です。
 グレンロイヤルのブックカバーは両端がしっかりと縫い合わされていて、ぴっしりとしたスマートなフォルムが気に入っています。

 くわえて、もう一つのポイントが革としての頑丈なつくり。このブックカバーはブライドルレザーを使っています。『ブライドル』というのは「馬ろく」という意味で、もともと馬具の轡や手綱に使われていた非常に頑丈な革です。
 ベジタブルタンニン法という手法で2~3か月かけて鞣し、蜜蝋をじっくりと染み込ませたブライドルレザーは、非常に頑丈です。
 馬具として作られた革だけあって、頑丈で、手触りもしっくりと手になじむ感じです。色は「ハバナ」と呼ばれる濃いブラウン系。

 このようにぴっしりしたつくり。がっちりと縫いとめられているので、薄めの文庫本でもぶかぶかとずれることはないし、厚めの本にも対応できるような余裕もあるから村上春樹の「遠い太鼓」くらいの厚さの本でも入ります。

一つだけ注意するとすれば、たっぱがあるハヤカワ文庫が入らないですね。入る、と書かれているサイトも見たことがあるので個体差かもしれませんが。

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