α7sのレンズにはカールツァイスのSonnar T* FE 55mm F1.8を選びました。
カールツァイスは、表記はCarl Zeissで、ドイツ語。
創業者はカール・フリードリヒ・ツァイスで、ウィキペディアによれば、
カール・フリードリヒ・ツァイスはイェーナに顕微鏡製造のための工房を開設し、イェーナ大学の植物学者で細胞説で有名なマティアス・ヤーコプ・シュライデンの激励を受けて大学の研究室で使われる光学機器を製作し、高い評価を受けるようになった。
とのことで、顕微鏡の製造から始まった光学機器メーカー。
今回のα7sの導入は、ブログに載せる写真のレベルアップを図ることが目的ですが、レンズにもとめていたのは、描写力が高いことと、綺麗に背景がぼけること、撮影対象をある程度意識的に選ぶ必要がある焦点距離(35よりも50㎜くらい)であること。
ツァイス社が誇るレンズコーティング技術T*(ティースター)コーティング(薄膜を幾層も重ねるレンズコーティング)の証であるロゴが見えます。
小ぶりなα7sに装着してもなんら違和感がありません。
FE 55mm F1.8 のFEってどういう意味?
こういう型番について調べていくと、持っているものへの理解が深まります。わからないことがわかっていくのは楽しいものですし、愛着もわいてきます。
FEとは何か、というと調べてみると、これはソニーのEマウントのレンズで、しかもフルサイズ対応ですよ、という意味のようです。
ソニーのデジタル一眼にはEマウントとAマウントというレンズの規格があり、それぞれ使えるカメラが異なります。
また、そのなかでもフルサイズとASP-Cという規格の違いがあるので、EFと書かれたレンズはEマウントのフルサイズ用です、ということを示していることになります(厳密にいうと、ASP-Cで使えない、ということではありません。FEは上位互換になりますが、ただし、センサーのサイズが異なるので、その性能をフルに発揮することはできません)
AマウントとEマウントって何が違うの?
Aマウントのレンズはコニカミノルタからソニーに継承された規格です。2006年にコニカミノルタはカメラ事業から撤退し、その技術資産を継承して、ソニーはデジタルカメラのαシリーズを立上げ、今に至ります。
Aマウントは、コニカミノルタからソニーが受け継いだ規格で、現在のαシリーズのなかでもα77など、αのあとに数字が二けたつくものはこのAマウントのレンズ規格になっています。
そのため、コニカミノルタが発売していたこのAマウントの規格はいまでもソニーのAマウント規格のカメラで使うことができるのです。
では、Eマウントはなにかというと、私が持っているα7Sなどのソニーのミラーレス機のために作られた新しいレンズの規格で、Aマウントとは異なります。
ちなみに、どっちがどう、という話ではなく、あくまでも規格の違いだと私は認識しています。ただ、Aマウントのレンズは、アダプターを活用することでEマウントのカメラでも使用できます(手振れ補正など一部の機能がオミットされる可能性はあり)
ただし、AマウントのカメラにはEマウントのレンズは使用できません。この点は注意が必要です。
そして、Eマウントは当初、ASP-Cのサイズのカメラに合わせて作られていたため、(フルサイズのミラーレスがでてくるまで)Eマウント対応だから、これだ~と思って買うと、フルサイズに対応していない!というオチもあるので注意が必要です。
私も「ソニー ミラーレス おすすめレンズ」などで検索していたときに、何度もASP-Cのレンズが引っかかってきて、間違えて注文しそうになりました。
※ASPーCとフルサイズの違いはこちらでも詳しく書いています。

ですから、α7sなどのフルサイズのミラーレスにあったレンズを買う場合は
Eマウントであり、フルサイズ対応のレンズを書く(FE)ということを覚えておくといいでしょう。(カメラに少しでも詳しい人には常識なんでしょうけれどもね(;^_^A)
ちなみに、
これがこのレンズで撮影した写真です。JPEGに変換し、縮小もかけてありますけど、さすがに雰囲気のある写真になっていますね。
オリンパスのE-520。レンズの部分に焦点があっていて、レンズの筒がスゴイ存在感です(;^_^A