【笑いたくなったあなたへ】公開しているが後悔はしてない

ブログを書く、ということはすくとも、人様の役に立つ文章を書こう。役に立たなくても、まあ無料だからいいじゃないか、というような言い訳は通用しない。タイム伊豆マネーである。(お、この誤変換、なんかあたらしい伊豆のキャッチコピーに応募できそうではないだろうか、募集してないけど)もとい、ネットの海の大海でどんな検索をなさったかは存じあげずとも、一瞬でもこのサイトに来てくださった方に貴重な時間を浪費しているわけだから、無駄な情報、無益なポエム、無価値な日記やエッセイの類など書くまいぞと思っている。

そしてできるだけていねいにおもてなしをするために、ですます体で書いている。

しかし、たまに、どうしても、無益なことが書きたくなる。その方が面白いのではないかと思えることがある。そして言葉の純度をあげ、エッジを聞かせ、内容ではなく、情報ではなく、言葉で読ませたい、という大それた妄想がムクムクと立ち現れてくると、文体はたちまちである調になってしまう。文字量は多くなり、それと反比例して改行は少なくなり、公開すればPVはもっと少なくなり、後悔は極大化される。

しかし、何事もバランスが肝心である。役に立とう役に立とうと思ってばかりいると、無理がたたって折れてしまう。そもそもこんなに役に立とうとしているのに、なぜ評価もされないのかと、人を恨むことにもなりかねない。それなりに、適当に、思うことをつづることもブログには必要なことである。ジギルとハイドはクスリの力によって入れ替わっていたが、文体の力だけでそれを行き来できるのもまた文章を書くことの楽しさである。

この発作によって書かれた一群の恥ずかしい文章を、私は「笑いたくなったあなたへ」と題して公開しているが、後悔はしていない。ただ、読んでくだった方の貴重な時間をうばって申し訳ないな、とはちょっと思っている。

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