生きるのがしんどくなったときに読む本『本と怠け者』荻原魚雷

WordPressの編集画面が変わってからとたんに投稿がしにくくなってしまいました。なんでこんな形式にしたんでしょうかね。

なんて、WordPressを使っていない方にはなんのことや、というお話ですが、無料で利用させていただいているわけですから文句はありません。

今年もあとわずかです。

年度の総括をしたいところですが、この頃どうも頭が働きません。本を読む気力がわかなかったり、何をするにも億劫になったり、そんなことな気分になってしまう自分をせめてしまったり、ちょっと負のスパイラル。

でもそんなときにぴったりの本があって、それを読んで「そんな自分でもいいのかな」と思うようにしています。

その本が、荻原魚雷さんの「本と怠け者」

この方は非常な読書家で、古本にまつわるエッセイなどをいくつもかかれていてこの本はそのなかでも私の一番のお気に入りです。

ライターとしてバブル期を経験し、その後、ばたばたと雑誌が廃刊になっていくなかで仕事もなくなり、徹底的にひまで何もやる気の起きない時期が続いた荻原さんは、古本を通じて、昔の文士たちの生きざまのいい意味でのいい加減さに救われます。そんな風に生きてもいいんだ、という安心感。

この本は、荻原さんみたいに感じてしまっている自分に対する怠惰の免罪符のようなもの。なにかやる気がでない、それじゃいけないきがする。でも本当にいけないんだろうか。何かにとらわれていないか、それでもだめだと思うけれど、それはそれで、いいんじゃないだろうか。

だって、こういう人はほかにもたくさんいるんだから。

そんなことを思って、ちょっと調子が悪くなるとこの本を読むのです。

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