ロックダウン・首都封鎖で思い出す「機動警察パトレイバー」の魅力とは

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こんにちは

日本全国自粛ムードで外出も控える週末ですが、週末ブロガーにとっては記事をちょこちょこと直したり、リンクを張り換えたりといった作業がことのほかはかどるため、何の影響もなかったりします。

いまは、ドルフロのイベント周回をキメながら、PCでブログを更新しています。

自粛ムードバリバリですが仮に緊急事態宣言が出されたとしても、知事権限で可能なことといえば、住民への外出自粛、イベントの中止の要請や指示、学校や福祉士施設の使用停止要請や指示などですから、いまとそれほど変わらないような気がします。

外出してしまったとしても逮捕されたり、罰金を取られるわけではないので、外国の首都封鎖とはだいぶニュアンスが違うはずなのですが、「緊急事態宣言」「ロックダウン」「都市封鎖」といった言葉の重みに日本人の「空気を読む力」が加わって、「なんだかとんでもないことが起きる」という感じになっているのが「ジャパン的」だなと思う次第です。

ちなみに、大雪にも見舞われた今日。一番わらったツイートがこちらです。

機動警察パトレイバー、なつかしいですね。ちなみに、上記のツイートでイメージされているのはいわゆる「戒厳令」のような状態ですね。

戒厳令は国の統治権限の一部を一時的に軍が掌握する命令ですので、政府が発令する非常事態宣言とはちょっと異なります。いやかなりことなります。日本にはそもそも軍が存在しないので、出しようもありません。

Contents

主人公は普通の公務員

さて、今日はそんな「ロックダウン」間近といわれる東京で、懐かしく思い出されるパトレイバーの魅力をご紹介したいと思います。パトレイバーは私が昔から一番好きなマンガ・アニメーション作品の一つですが、その理由はいろいろあります。

まず理由その一、主人公は「普通の公務員」だったこと。

主人公の泉野明は「レイバーが好きなだけの女の子」ですし、篠原遊馬も「篠原重工の御曹司」ではあるものの、そこから逃げ出した普通の公務員です。太田功は単なる鉄砲マニアで進士幹康は埋め立て地に単身赴任の愛妻家。

どこにでもいそうないい大人たちが主人公というロボットアニメはちょっとほかに類を観ません。

特殊能力もなければ選ばれるものにおそらく彼らが突破したのは公務員試験であって、頑張れば私たちでも突破できる類の試験のみ。

そして、地球を脅かす悪と戦うわけでもなく(多少、地球外生命体チックなものと戦ったりはすますが、それにしてもすべて宇宙人より怖いのは人間、というリアリティのなかで作品が完結していたのが印象的です。

主人公は全員大人

そしてもう一つ他の作品と違ったのが主人公の年齢が高かったこと。泉野明は作品のなかで成人式を迎えるシーンがあったので、おそらく開始当時は10代ですが、すぐに20代になり、後藤隊長にいたってはおそらく40代くらいではないでしょうか。

全然若くない。これは当時のヒーローものとしては出色でした。

視聴層である10代が自分を重ねやすいように、中高生が主人公のマンガが多い中で「みんなで幸せになろうよ」という後藤隊長は完全に異色。

自分を投影できる登場人物の厚み

しかし、そんな彼が、連載が終わったずいぶんだってから「カレンダー」になってしまうほど愛されているのがこの作品の魅力的なところです。立場でいえば、中間管理職。中間管理職の悲哀と出世街道からは外れても組織のなかで自分の役割を全うする正義に味方。時に切れすぎるカミソリ後藤。

敵役もはまっていて、シリーズを通じての宿敵となるシャフトエンタープライズの内海課長は、サラリーマンなのに黒いレイバーグリフォンを操って東京を大混乱に陥れるも本人としてはたんなる「遊び」。仕事を思いっきり楽しんでいるだけの快楽主義者ですが、どこか憎めない。

いますでに泉・篠原をぬいて、後藤隊長に年齢が近くなってしまった自分でもまだまだ読めるのは、この作品の登場人物の厚みあってのこと。

後藤隊長の年を超えても榊班長という神がこの作品にはいらっしゃいますので、どこまでいっても楽しめます。

実は社会派アニメ

そして、テレビ版はどちらかといえばコミカルな印象もる本作ですが、映画作品になった同作は実は社会派アニメでもあります。

冒頭のツイートでもあった「機動警察パトレイバー 2 the Movie」では、平和ボケした日本に仮想の戦争を演出しようとするテロリストと旧第二小隊の戦いが描かれ「ここが戦場の単なる後方でしかない」ことをなぜ日本人はこうも簡単に忘れて仕舞えるのか、という命題を我々に突きつけます。

それが作中時間では2002年というのですからΣ(・□・;)

こんな時だからこそ、観てみたい機動警察パトレイバー

全巻読みたい機動警察パトレイバー

首都封鎖でやることがなくなったときにこそ、おすすめです。

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