土屋鞄製造所のペンケースは非常にシンプルなつくり。1枚革をL字型のファスナーで結んだヌメ革のペンケースは使うほどに味がでます。でもペンケースとしての収納力は実はそれほど高くありません。
写真を撮った時の中身は、ちょっと詰めすぎですね。これだと、閉まることは閉まりますが、パンパンです。用途を限定したモノだけを持つこと、用途が被るモノは入れないこと、という原則からいうと、赤いペンは省くことができますね。気を付けないと、ペンケースの中身というのは知らない間に増えています。
たまにメンテナンスをして、使わないペンは会社の備品が万一紛れ込んでいるようなことがあれば、ちゃんと共用のボックスに戻し、自分で買ったものであれば、家族に挙げるなどしてペンケースをいつもスリムにするように心がけています。
あまりたくさんのものを持ち歩くと、知らず知らずに鞄が重くなりつかれてしまいます。だからこそ、自分にとってちょうどいいのは、このペンケースに入りきるくらいの文房具。このスリムなペンケースがひとつのバロメータになっているというわけです。
これに入らなくなったということは、ちょっと文具がメタボになっていないかというアラート。毎日使わないもの、家や会社でしか使わない、場所で用途が限定されている文具はわざわざ持ち歩く必要はありません。役割とモノの一対一の関係を気を付けて余計なものはもたない。ペンなどのちょっとしたものでも、そう考えることで身の回りは少しずつ整理されていくのです。