アニメ版のビートレスもだいぶ進んできましたね。原作から入って、アニメ版も見ているのですが、どうしてもアラト少年に感情移入ができません。どこまでもチョロいキャラクターで、自発的な行動も実際の段取りはレイシア頼みで、自分が考えているようで、レイシアにいいように操られていることに気がついていない。
原作だとその後の展開も踏まえた評価ができるのですが、アニメ版はできるだけ先入観なしでみているので、こいつの主体性はいったいどこにあるんだ、とちょっとイライラしながら見ています(;^_^A
原作の場合は、それなりにアラトが状況を客観視していたり、レイシアに操られていることを自覚しているモノローグがあるので、その不安や焦りのようなものが伝わってくるのですが、アニメでみている限りのアラト少年は、そこまでの内面が感じられず、単にチョロいだけの添え物状態。
第19話「PLUS ONE」では、海内さんに図星を刺されつつも途中まで危機感ゼロで、スノウドロップの危険性ばかりを主張していて、肝心のレイシアと歩む未来についてはノープラン。
レイシアがついに超高度AIとして覚醒していることを知って自分がレイシアだと思っていたものは全体からするとどれだけ小さいのかと初めて慄くわけですが、それずっと海内さんももうひとりの眼鏡のお友達も必死であなたに伝えていたことです、と突っ込まずにはいられません。どうしても先ほどもかいたとおり、モノローグが不足しているアニメ版だとアラトが単なる考えなしに見えてしまう。。。
もちろん、自分が添え物だと自覚して涙するシーンなんかがあるわけですが、それはレイシアに比べてなんの力もない自分がふがいない、という観点であって、好きな女の子にいいところみせられなくてショック、というのとレベルは似たり寄ったりです。
そこじゃなくて、もっとhIEであるレイシアが自分の知らないところでいろいろとやっていたことがわかった時点で感じた不気味さとか、警察にいる時点で感じていることが描かれていれば、ラストももう少し納得度が高いのではないかと。
これからラストに向けて、レイシアと歩む未来をデザインする真のレイシア級のオーナーになれますかどうか。
アニメ版からも目が離せません。
ちなみに、18話の関連ではありますが、もっとも共感できたのがこちらのツイートでした。
BEATLESS ビートレス 18話
アラト飛ぶ!
そして、受け止めるのはレイシア!…って、逆・逆
覚悟を決めた今回のアラトは良いことも言ってたけど、最初の動機がレイシアの顔だとやっぱり何も心に響かん!w
そういった意味では普通にいそうな主人公と言えるけれどそれだけじゃ共感できじ#anime_beatless pic.twitter.com/YaUpyROhKE— すやまたくじ@アニメ&漫画ブロガー (@suyamatakuji) 2018年6月16日