閃光のハサウェイ ネタバレなし解説①意外と知らない閃ハサの秘密

劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を観劇してきました。「閃光のハサウェイ」は富野由悠季監督の小説が原作で、小説自体の発行は1989年から90年にかけて、実に30年以上も前の作品がついに映像化されたことになります。舞台は「逆襲のシャア」の12年後、ブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアが反地球連邦政府を掲げる武装組織のリーダー「マフティー・ナビーユ・エリン」として暗躍する物語です。

それでは、まずは観劇前の方のためにネタバレなしで、この作品について語っていきたいと思います。本作の原作は30年以上前ということもあり、私は原作未読状態。ラストについてはぼんやりとした知識はあるものの、映像化が決まってからは劇場で結末を見届けるために、原作情報をあえて仕入れていません。ガンダムという作品は知っていても、入ったのはSEEDから、ダブルオーからというファンの方とどちらかといえば近い立場といえます。そんな立場からみた閃光のハサウェイについて、ネタバレなし、予備知識なしの状態から語っていきましょう。

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え、三部作だったの?

公開直前まで誤解しており、もしかしたら劇場でその事実を知ったという方もいたんではないかと思いますが、この作品はなんと3部作です。そのため2021年6月11日に公開されたのは第1作で、全然一回では終わりません。劇場で「えっ?」という感じの反応をしていた方もいたようなので、知らない人も多かったのかもしれませんね。ちなみに、次回の公開予定はまだリリースされていないようです。

主人公らしくないガンダム ペーネロペーの名前の由来

そもそも、主人公機でもない、ということはあとから判明するのですが、本作で登場するガンダムは2機。そのうち、よく番組宣伝などにも登場し、さも主人公機のような扱いを受けているのがガンダムペーネロペー。言いにくいことこの上ない名前です。ガンダムペペロンチーノかと。語源はたぶんギリシャ神話、ホメロス叙事詩に登場する「オデュッセウス」ではペーネロペイアという名前で登場します(wiki)。モビルアーマーのような形態になるペーネロペーの本体がオデュッセウスガンダムであることを考えると、このギリシャ神話に登場する女性がもとになったというのは間違いないでしょう。ちなみに相当な美女らしく、108人もの求婚者を退けたといわれております。

しかし、日本ではあまりなじみがない名前ですし、ストライクフリーダム!とかジャスティス!といったわかりやすい名前が多かった最近のガンダムの中では異色と言えるでしょう。少なくとも私は人前で発音できない。

ペーネロペー、ペネロペー?ペネロペ?

しかし、このこ主人公機じゃかかったんですよね。ハサウェイが駆る主人公機は“Ξ”クスィーガンダム。知らなかった。

実はこっちが主人公 クスィーガンダムの名前の由来

本当の主人公機はクスィーガンダム。“Ξ”と書くようなのですが、機種依存文字じゃないか非常に心配です。これにはもっとしかりした由来があります。“Ξ”はギリシャ語でν(ニュー)の次の文字。アムロ・レイの最後のν(ニュー)ガンダムを継ぐ期待としてハサウェイが名付けたことが想像されます。

しかし、似てるんですよね、このガンダム。実際に同時期にアナハイムが「やらかした」機体なので兄弟機のようなものだと思いますが、劇場版では薄闇の中でこの2機が邂逅、戦闘となることもあり、いまやられているのはどっちだとわからなくなること必至。鳥のようなフライトユニットを持っていて、足のつま先が赤いのがペーネロペーと覚えましょう。鳥がペーネロペー。(しかし、クスィーガンダムもフライトユニットを持っているようなので、さらにわからん)

オープニングで登場したカボチャ頭はマフティーじゃなかった

本作でハサウェイが名乗る別名マフティー・ナビーユ・エリンはスーダン語、アラブ語、古アイルランド語を組み合わせた造語で「真実、正当な予言者の王」(wiki)という意味といわれています。こちらもペーネロペーではありませんが、ちょっと覚えにくいですね。

ちなみに、現在YouTubeなどで無料・先行公開されている冒頭15分ではこのマフティーを名乗るグループがハイジャック事件を起こしますが、このマフティーの名前の由来について「ひどいメドレー・名前じゃないわ」とギギ・アンダルシアに言われて怪訝な反応をしたことからこのハイジャック犯が「偽物」であることが示唆されていました。

以上が観る前に勘違いしていた、知らなかった閃光のハサウェイあるあるです。次回は観劇後の感想を交えたネタバレあり解説をお届けできればと思います。

それではまた。

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