『銀の匙』第6巻 感想 八軒ついに倒れる

第6巻では、ついに始まる馬術部の秋の新人戦と、エゾノー祭の準備が描かれます。5巻で馬に身を任せることを知った八軒は、エゾノー祭の準備の過労による無我の境地と相まって、地区大会4位の好成績を収めます。

御影も小障害飛越Bで見事優勝。盛り上がる馬術部は休む暇なくエゾノー祭の出し物であるばんばの準備に取り掛かりますが八軒はそれ以外にも様々な出し物や部活の手伝いを引き受けており、疲労はピークに。ついにばんばの整備の途中で意識を失って倒れてしまいます。

八軒が馬術部で初めて公式戦に臨む6巻の見どころはやはり馬と一体となって飛ぶ競技シーン。御影の迫真の競技もかっこいいのですがやはり、泥臭く粘ってマロンの首に食らいついていく八軒のかっこよさがこの巻の一番の見せ場でしょう。

そしてそのあと、結局疲労がたたって八軒は倒れてしまうわけですが、これもまた「断らない」男が一皮むけるための大事な試練。ここまでの話の持って生き方は本当に荒川先生うまいと思います。

ここまで準備してきたエゾノー祭に出られない、なんて八軒はやはり「もっています」。波乱万丈の6巻は、これにて終了。いよいよ序盤の山場である父と息子の対決が描かれる7巻が始まります。

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