キャリアコンサルタント 私の面接対策① 繰り返す

面接対策は私も非常にてこずり、また苦手な分野だったので、あまりお役にたてるかどうかわかりません。ただ、苦手な私が、自分の失敗や反省点を通じて、こうした方が相手に自分の経験を振り返ってもらうことができる(できた)と思えたこと、私が心がけたことについてはできるかぎりわかりやすくお伝えしたいと思います。

初回は「繰り返すこと」と「待つこと」の重要性について

例えば冒頭のインテーク面談で、クライアントが次のように言ってきたら、あなたは次にどんな質問をしますか?

このまま仕事を続けていいかどうかわからなくなってしまって相談にきました。

これだけでは、情報が少なすぎますよね。何を相談したいのかもわからない。情報が圧倒的に不足しています。

ですから、私はこう聞いていました。

もう少し詳しく教えていただけますか?

はい、これがまず私のダメなところでした。これはNGです。(繰り返しますが、私が考えるキャリアコンサルタントの姿勢と照らして、という意味ですので、実際の採点でどう反映されるかはわかりません)

このときの私は受容を忘れています。

まず、

このまま仕事を続けていこうかどうしようか、わからなくなってしまったんですね

とオウム返しでもいいので、クライアントの言ったことをゆっくりと伝え返します。そして、「3秒くらいまつ」これが大事です。

面接のときは(とくに試験だと)どうしても焦ってしまい、「この次に何を聞こう」「次はこう言おう」と気持ちがあせって、矢継ぎ早に質問をしてしまいがちになります。そうすると、それを聞いている方がどう思うかというと、「この人、私の話を本当に聞いているのかな」と思ってしまいます。

キャリアコンサルタントの能力要件において、重要とされる基本的な態度としてロジャースの「受容」「共感」「自己一致」があげられます。これは一つひとつの概念で1頁以上かけてしまうものなので、ここでは詳しくふれませんが、この中の「受容」はキャリアコンサルタントの基本姿勢のなかでも大前提となるべきもの。それを実技のなかで生かすには「しっかりとクライアントの言葉を繰り返すこと」そして、それを自分も受け止めているし、相手にもそれを伝えるためのしっかりした「間」をとることが大切です。

私はそれが最初全然できず、矢継ぎ早に質問をしてしまって、15分の冒頭の面談を使いつぶしてしまったことが何度もありました。

もちろん、すべてのクライアントの言葉を繰り返す必要はありませんが、最初の一言は、相談したいと思ってやっとの思いでやってきたクライアントの口をついて出てきた大事なメッセージです。一言一句繰り返しても丁寧にすぎるということはないでしょう。

キャリアコンサルタントの実技試験はあくまでもキャリコンの能力要件を正しく受験者が理解し、そして「発揮」できるかどうかをみるものです。「私は受容していました」といっても、その発露が試験管に伝わらなければどうしようもありません。形だけ真似ろといっているわけではなく、その理解が伝わる行動をとることが大切だということなのです。

まず大切なのは受容。そして、それを相手に(試験官だけでなくクライアントに)伝えるための表出としての「繰り返し」と「間」をとることをお勧めします。

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