シンプルライフ整理術

モノを手放しただけなのに、気持ちが軽くなって、支出も減った。これは、ちょっといいかもしれない。私がモノを整理することに「もったいない」というネガティブ気持ちではなく、「これはいいかもしれない」とポジティブな気持ちを持つようになれたのはこの時からだと思います。

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1年間で180個モノを手放していっても何も困らなかった

それに気が付いてから、私はいろいろなものを整理するようになりました。モノの整理から始まり、いま、徐々に情報の整理を始めています。このブログはその過程を記録する現在進行形の物語です。この1年で、手放したものは大小あわせて180個以上。手帳に記録したものを見ると、「あ、あったなコレ」と思い出しますが、日常生活で、それらのものがなくなって困ったことはまだ一度もありません。手放したものは大小様々

・使い切れなかったノート/ルービックキューブ/ベーゴマ/ミンクオイル/自動車/万年筆の瓶/ウィスキー/缶スプレー/山のような情報カード/袖を通していなかった半そでのワイシャツ/クレジットカード/CDやDVDを収納していたう薄いフィルム/着てもテンションのあがらない部屋着/革のメモ帳/コードバンの靴/干からびてしまった靴のワックス/使っていなかったハンコ/クロムハーツクロス/使わないポット/傘/読まないのに保存していた書籍などなど(ゴミのようなものに混ざって、値打ものの大物が混じっているのがおかしいですが、それでも区別なく記録していました)

ちょっと上げきれませんが、純粋に捨てたものもあれば、人に譲ったものや、売ったものもあります。手放したことで困ったものは一つもなかった、と書きましたが、お金が入ってきたり、手放したことで場所が有効に使えるようになったり、心理的な圧迫感がなくなったりと、よかったことはいくつもあります。モノの整理の効果については、また改めて書きたいと思います。

整理前と後

上記が、整理を始めるまえに私の机のうえです。もともと、それほどたくさんのモノがあるわけではありませんでしたが、整理後と比べてみるとやはりいろいろな余分なものがありました。(もう少し乱雑なときもあったのですが、その時はこうして記事にまとめようとも思っていなかったので、写真をとっていませんでした)

ハーマンカードンのスピーカーも、インテリアとしては悪くないのですが、マンション暮らしで、家族もいるなかで一人で音楽を聴く時間はなかなか取れません。出番のないものは少しずつ整理していきました(ちなみにこのスピーカーは捨てるのではなく、メルカリで出品し、一度は手放したのですが、諸事情あって返品となり、まだ手元にあります涙)ウィスキーのボトルも手放しました。一人で飲むこともあったのですが、翌朝胃の調子があまりよくなく、水を飲んで寝た方が翌朝の体調もいいので、自分の生活のなかからこれも整理。夜強いお酒を飲まなくなって、体調もよくなってきました。

モノを整理することで、人生の質は確実にあがる。

物欲が消えると、心が豊かになる?――。

『断捨離思考のすすめ』のなかで田崎正巳氏はモンゴル人を評して次のように書いています。

物欲が消えたモンゴル人は強いです。おのずと彼らの関心は、家族、自然、家畜などに向き、モノではなく心を満たすことが幸せになることだと知ります。遊牧民は、見知らぬ人が突然訪ねてきても歓迎し、食事を振る舞い寝場所を提供してきました。お互い、盗みあうものもないので、安全です。家族、友人、親戚、知人を大切にし、お互いの無事を幸せに感じ、自然の大地に感謝する生活を続けてきたので、外国人からどう見えるかは別にして、本当に幸せな暮らしを続けてきました。(田崎正巳「断捨離思考のすすめ」)

遊牧民として、引っ越しが日常茶飯事の彼らにとって、家財道具は必要最低限。モノはできるだけ少ない方がいい。だからこそ、不要なものは一つもない。持っているものは必ず使うものであって、物欲を満たすだけのものというのは存在しないのだ。あるのは、何か他の「ため」のもの。必ず必要不可欠な「用途」がある。そうしてセレクトされたものは「物欲」とは無縁の「必需品」です。

毎日使うものを手放す必要なんてどこにもありません。毎日使わなくても自分の中にちゃんと定位置があり、出番をもっているものなら、それはその人にとっては必要なもの。問題なのは、自分の中に定位置もなく、もしくはかつては出番があったのに、いまはなくなってしまったもの、出番があると思ったのに、思うように出番を与えてあげられることができなかったものが、貯まってしまうことです。こういうものは精神的な重荷になります。

手放すのが難しいのは自分の間違いを認めることが怖いから

例えば、こう考えてみましょう。あなたは企業の人事部であるスタープレーヤーを高額のお金でヘッドハントしました。でも、その社員は、あなたの会社の企業風土になじめず、実力を発揮できません。あなたもヘッドハントした責任がある手前、その選手を大事にはしますが、活躍の機会を与えられず、なんとなく後ろめたい気がずっとしてしまっています。自分がとった人だし、何かの活かす方法があるはず、きっと少し時間がたてば、状況が変化すれば。そういうってずるずるとしていくうちに、相手も年齢を重ねいよいよ転職も難しくなり…。あなたの後悔はピークに達します。


そんなことになるまえに、ほかの企業に移ってもらうように計らったり、相手とよく話して次の職場を見つけてもらった方が、お互いすっきりと前向きになれる。私はモノを手放すとき、それが手放すのが難しいと思うときは、このように考えることにしています。

手放すのが難しいのは、自分の間違いを認めることになるから。手放したあとすっきりするのは、間違いを清算して前向きな気持ちになれるからなのです。

モノを持っていることとモノをつかていることは別のこと

使わないモノを持っていることは心理的な圧迫感を生む

モノを手放すことで残ったものを大事にするようになり、前向きな気持ちが生まれる

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