シンプルライフ整理術

3.集めるという「目的」も明確なら自分に許す

そうは言っても人間は、いろいろなモノをため込みます。それに「集めることが目的なんだ」というコレクターの方もいるでしょう。モノを集めることで、見えてくることもありますし、なにがしかの意思に従って集められ、整然と陳列されたものを見るのは圧巻です。

かくいう私も、非常に限定されたジャンルなのですが、ある種の万年筆をコレクションしています。それを見ることで、休息したり、英気を養うことができれば、それは人生の質を高めるうえで必要なものでしょう。それを否定するつもりはさらさらありません。それは「人生を充実させるコレクション」という目的に合致しているからです。

そうではなく、ここで問題にしたいのはかつて集めていたり、まとめて買ってはみたものの、日常的に触れることなく、「ただ持っていると安心だから」「何かに使うかもしれないから」ということで使われず、触れられず、捨てられずにいるコレクションやストックの方です。そうしたものを手放すことができないのは、単なる現実逃避です。

これを持っていれば、いつかもっと素敵な自分になれるかもしれない。これを持っている自分はほかの人とはちょっと違うはずだ。そう思いたいだけなのです。よく考えてみれば、人が誰かの持ち物やコレクションに関心することがあるのは、それがその人の人生や人格と分かちがたく結びついていて、それを集めるプロセスやそのもっているものについての一過言をその人が持っているからこそ、尊敬するわけです。

単に「お金を出して買いました。そんなに詳しくはありません」というのでは、人は見向きもしないでしょう。

それはあなたの人生を語れるコレクションかどうか

もしかしたら、人生を騙るための見せかけのコレクションになっていないか、一度考えてみることをおすすめします。

整理をするための最初のステップは見える化

さて、ここまでが、整理するための判断基準についてのお話です。次からは、具体的な整理の段取りについてみてみましょう。

大事なのは、一度見える化することです。

整理のすべては私はここから始まると考えています。思考にせよ、情報にせよ、モノにせよすべては、まず可視化しないことにははじまりません。自分が持っているものをすべて一度出してみる、情報や思考、行動であれば、書き出してみることが必要です。

まずはモノの整理ですから、自分が持っているものを一度すべて出してみることからはじめましょう。私の場合は、今日はこの引き出し、本棚のこの部分、と決めて、一度机のうえに出してみて、先の3つの基準でいるかいらないかの判断をしています。

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