サバイバルゲームをしていて最近驚くのは、「自分もやってみたい」という反応が意外と多いことです。まったくの初心者の方からすれば何から購入すればいいのかわからないという意見も聞きます。エアガンは大きく分けてガスガンと電動ガンありますが、この2つは何が違うのか、とか、おすすめはなにか、といったところを今回はわかりやすくまとめていきたいと思います。
Contents
ガスガン
ガスの力でBB弾を飛ばすガスガン
ガスの圧力をつかってBB弾を飛ばすタイプのエアガンです。電動ガンに比べてモーターを内蔵する必要がなく、内部構造がシンプルなので、デザインの邪魔をせず、再現性が高いのも特徴です。(電動ガンのハイキャパEとガスガンのハイキャパを比べた場合、ガスガンの方がグリップの部分がスリムな印象を受けるのはこのためです)このためハンドガンタイプでは、ほぼガスガンが主流です。
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リアルな反動(リコイルショック)が楽しめる
ガスガンの大きな特徴がリコイルショックを楽しめる点です。電動ガンでも次世代電動ガンはリコイルを再現したモデルもありますが、ガスガンに比べるとショックは弱めです。「撃っている」という感じがします。
寒さに弱い
ガスガンのデメリットは寒さに弱いということがあげられます。冬など屋外だと寒いとガス圧が高まらずガスガンのパワーが低下してしまいます。このため冬場のフィールドですとガスガンは使えない場合が多く、その点がガスガンの最大のデメリットとえいます。
ランニングコストがかかる
BB弾を飛ばすためにガス缶を購入する必要があるのでランニングコストがかかります。一度の注入でどれくらい撃てるかは銃によってもことなりますが、手持ちのグロックですと、一度の注入でマガジン全弾チャージ状態から残弾ゼロまでを3回くらいは問題なく繰り返せました。1回のゲームでハンドガンをメインで戦う、ということはまずないと思いますので、通常はロング缶を1本持っていれば足りるでしょうけれども、ハンドガンメインでガンガン撃ちあう室内メインなどの場合は予備を持っていくことをお勧めします。
初心者におススメ?
初心者の方にガスハンドガンをおススメするかどうかというと、最初の1つとしてはおススメしませんが、必ずほしくなるので買って損はない、というのが私の意見です。後ほど紹介する電動ガンの方が、充電するだけで撃てる経済性と、冬でも問題なく使用できるオールシーズン性があるため最初の一本としておススメできます。一方でガスガンはランニングコストもかかり、寒くなると使えないなどのデメリットがあり、最初の一丁に選ぶにはリスクが高いのが正直なところです。私も最初は電動ガンの「ハイキャパE」から入りました。しかし、結局、その後ガスガンの「グロック17」を購入してしまいました。それは、やはりガスガンの方が「撃っていて楽しいから」。リコイルがあることもそうですが、スライドを操作する実銃と同じ発射動作など、電動ハンドガンでは楽しめない良さがガスガンにはあります。
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電動ガン
バッテリーの力でモーターを回してBB弾を飛ばすタイプのエアガンです。ガスガンと比べて経済的で寒さにも強いのが特徴です。モーターを内蔵するため内部構造が複雑になりがちなので、ハンドガンではリリースされる種類が少なくなっています。
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バッテリー駆動で経済的
ガスガンのようにガス缶を使う必要がありませんので経済的です。ただし、充電器やバッテリーを別途購入する必要があるので、初期コストはそれなりにかかります。一日サバゲ―を楽しむなら予備バッテリーも必要になるでしょう。
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冬でも動く安定した動作
バッテリー駆動なので冬場も安心です(ただし、あまりに寒いとバッテリーの機能は低下します。氷点下でデジカメを使うと異常にバッテリーの消耗が速い、というのと同じです)。オールシーズンでサバイバルゲームを楽しみたい方には電動ガンは必須アイテムと言えるでしょう。
リアルさではガスガンに劣る
これは特にハンドガンで、ということになりますが、前述のとおりモーター駆動のため内部構造が複雑になってしまうので、デザイン性が犠牲になります。電動のハイキャパEとガスガンのハイキャパを比べるとハイキャパEの方がもっさりした印象になります。また、ハンドガンの場合はスライドも動かず、リコイルもないので、「撃っていて楽しい」という感じが少なくなってしまうのが電動(ハンド)ガンのデメリットになります。また、バッテリーの強さやモーターの大きさに威力が比例するため、特にハンドガンの場合は、弾速もそれほど出ず、発射音も「ウィポ~ン」「ウィポ~ン」という感じで撃っていてテンションがあがらないのが電動(ハンド)ガンのデメリットです。
スタンダート電動ガン
ただし、これはハンドガンに限ったことで、一般的に長物と言われるアサルトライフルなどの大きな電動ハンドガンではバッテリーの電圧も高く、モーターも大きいので、威力もあり初速も早くなっています。もちろん、反動などはありませんが、サバイバルゲームを始めるにあたってまず選ぶとするなら、長物の電動ガンが最初の選択肢になるのはまちがいないでしょう。
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リコイルショックが楽しめる次世代電動ガン
経済的である一方で、リアルさに欠ける電動ガンですが、これを解消したのが東京マルイの次世代電動ガンです。次世代電動ガンの特徴はなんといってもリコイルがある(ブローバック=反動がある)点です。
これによって、「撃って楽しい」というロマンの部分。特に次世代はフラグシップモデルなので内部構造も洗練されており、集弾性や初速も改善されています。デメリットは高いことと重いこと。しかし、重いのは金属を使っていて剛性が高いことの裏返しなので、どうみるかは人それぞれです。また、重いことで逆に安定性がでる、ということもありますので一概にデメリットとは言えないでしょう。
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結局初心者が最初に買うべきは?
ロマンにあふれ、レパートリーの豊富なガスガンとランニングコストに優れる電動ガン、どちらも一丁一端はあるものの、サバイバルゲームを始めるなら、最初に買うのはアサルトライフル系のスタンダート電動ガン(もしくは次世代)一択だというのが私の考えです。なぜなら、デザインの問題もパワーの問題もアサルトライフルくらいの大きさになれば、筐体のなかに吸収されてしまい、大きなデメリットにならないからです。ガスのアサルトライフルも発売されていますが、これはもうロマンの問題で、リコイルに拘るなら電動ガンにも次世代という選択肢もあるのです。
まずは電動の長物を買って、そこから撃つ楽しさを重視したいなら、ガスハンドガンにいけばいいですし、インドアのメインアームだったり、冬場でも使えるサブがほしければ電動のハンドガンを選ぶのもよいでしょう。
かくいう私は、実は以下の順番で購入しています。
- 電動ハンドガン
- スタンダード電動ガン
- ガスハンドガン
もともとインドフィールドにいくことが多いだろうと思っていたことと、経済性を考え、電動ハンドガンを購入したのですが、インドアとはいえ、参加者のメインアームは結局のところ長物電動ガン、さすがに室内で次世代の方は見かけませんでしたが、スタンダード電動ガンが多く、電動ハンドガンの「ウィポ~ン」というのんびりした挙動にもどかしさが募り、結局スタンダード電動ガンに手を出すことになりました。(ハイキャパEももちろん素晴らしいモデルなのですが、どうして鬼のような弾速のアサルトライフルに狩られるとね)
その後、屋外にもいくようになり、メインアームの他に近接用のサイドアームが欲しくなり、ガスハンドガンを購入。冬は使えなくなりますが、リコイルの魅力に逆らえず、結局ロマン買いしてしまいました。一番出番がなくなったのは電動ハンドガンです。
いま買いなおすとすれば、以下の順番をおススメします。
1.次世代電動ガン
2.ガスハンドガン
3.電動ハンドガン
結局のところ、メインアームとしては高い性能と安定性がある次世代電動ガンが一番後悔のない選択肢といえます。そして、その後撃つ楽しさを味わう意味でガスハンドガンにいって、最後に抑えとして冬場のサイドアームとして電動ハンドガンが一丁あればいいかな、といったとこです。最後それぞれのおススメを上げておきます。
東京マルイ HK416デルタカスタム
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次世代型電動ガンでリアルなリコイルショックを楽しめるモデル。安定した動作、集弾性、飛距離で高い性能を誇り、買ってまず間違いないレベルの完成度と言われています。私もいま購入を検討しているモデルです。
G&G ARP556
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私も購入して使っているエアガンです。短いにも関わらずリポバッテリー対応でサイクルも早く、取り回しに優れた電動ガン。リコイルなどはありませんが、その分使いやすい銃です。電子トリガーを内蔵している点も、マルイに比べて一歩先んじている点といえます。海外メーカーなので、購入する場合は41PXなどの専門ショップがおススメ。
東京マルイ グロック17
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サブウェポンとしてガスブロを探すなら初めにおススメの一丁がこちら。連射ができる18と違って、シンプルなつくりとなっている点も初心者には扱いやすい一丁です。
東京マルイ ハイキャパE
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電動ハンドガンの代名詞的存在。ガスガンの面白さやメインアームになってくる電動ガンほどのパワーはないものの、安定したつくりとコスパの良さは魅力。
クライタック ベクター
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海外勢からもう一つ。クライタックのベクター。ユニークな形状を再現しており、癖になる形。根強いファンも存在しているモデル。海外メーカーなので、保証や修理などが受けられるショップで購入した方がよいが、それを引き換えに考えても食指が動くモデル。
エアガンを手にしたら、次はBB弾。BB弾についてはこちらに書いています。