★★★★★ すべての始まり セーラープロフィット30周年記念ブライヤー

セーラーの「プロフィット」シリーズは、そのなのとおりプロにフィットする万年筆を、という願いをこめて生み出されたシリーズで、セーラーにとっても主力のライン。そのプロフィットシリーズの30周年を記念してリリースされたのが、このプロフィット30周年記念ブライヤーです。

タイミングとしてはちょうど、100周年の桑島がでるのと同じころ。店頭によくセーラーの限定品として、仲良く並んでいた記憶があります。

80周年、90周年がブライヤーだったので、100周年もブライヤー軸かと思いきや、100周年としては「桑島」がリリースされ、プロフィットの30周年記念として、ブライヤー万年筆が出たのは少なからず意外な感じがしました。

このプロフィット30周年記念万年筆こそ、私がブライヤー万年筆の沼に落ちるきっかけとなった一本です。当時、趣味の文具箱に掲載されたこちらの万年筆の写真をみて一目ぼれ。軸のたたずまいキャップリングのデザイン、色合いと木の肌合い、すべてに惹かれ、定価でご購入。

それまで柘製作所とタッグを組んでブライヤー万年筆をリリースしていたセーラーが自ら手掛けるということと、当時ブライヤーの産地で古木の枯渇が噂されていて、その品質を疑問視する声も発売当時はありましたが、私にとっては文句なく、美しい軸だと思っています。

ただ、コートされていないこともあるのでしょうが、個体差が非常に激しい万年筆でした。その後少しの間店頭などでみけける機会も多かったのですが、軸の色がかなり濃いモノから淡いものまでさまざまあり、自分の好みにあった色に出会えるかはかなり運という部分がありました。ブライヤーは少しづく色が濃くなっていくという方もいたので時間的な問題もあるのかもしれませんが、私の軸が10年近くたってもそれほど色も変わっていないのでそのあたりの確かなところはわかりません(どなたか詳しい方がいたらご指導ください)

限定1000本という本数から、一時はかなり市場でだぶついていたのですが、発売から10年近くが経過し、いまでは立派なレア万年筆の仲間入りをしてしまいました。

万年筆道楽と同じく、クリアコートされていないので経年変化も楽しめる一本。ぜひもう一本手に入れて、筆箱の中にカジュアルに転がしておきたいと思うのですが、なかなかその夢はかないません。

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