モノを売る、譲る、捨てる
生活をシンプルにしていこうと思うようになってから、本当に余計なお金を使わなくなりました。ただ、思うだけではなく、実際にモノを手放し始めたことが効いています。
モノを捨てると、買わなくなる。
これは本当ですね。
2016年9月から、手放したものリスト、というものをつけています。
どんな小さなものでも、意図的に手放したモノはメモしてありますが、ここにA5のノートにびっしり6頁。「残っていた変な紐」などというなんだそれは、というレベルの品物もありますが、ここに書かれていたもので、買い戻したものはまだありません。
そして、それらがなくて困ったこともありません。
そして、これを経験してしまうと、何かを欲しいなと思っても、このリストに最終的に載ってしまうのではないか、ということを考え、ブレーキがかかります。
だから、買うのは本当に必要なモノだけ、何度も考えてそれでもほしいなと思ったものだけになります。(それが今年だと、カナダグースのダウンというわけですが)
そういう意味では、お金を使っていないわけではありませんね。大きなものに、意識的にお金を使うようになった、という方が正確です。
モノを手放すときは次の4つの分類を意識します。(もっと細かくもできますが、今回はシンプルに)
1、使えないもの
当たり前ですが、まずはここから始めます。捨てる、手放すというと、ゴミを出すイメージがあるかと思いますが、使えないモノ=ゴミとは限りません。
ゴミは毎日捨てているし、部屋の中にゴミなんかないと思うかもしれませんが、探すべきは使えないものです。壊れてしまったものはもちろん、片方しかない靴下などはあってもだれも使いません。
ゴミはゴミ箱に入っているとは限りません。家の中を見回して、もう使えないものがないか、探してみましょう。私の場合は、昔模型をつくっていた際のパテなどが、使用期限をぶっちぎって固まっていたものを捨てました。こういうものは、意外と家のなかに多いのですが、使えないものは残念ですが捨ててしまいましょう。
2、使わないもの
これはまだ機能としては生きていて、しっかりと使えるものです。サイズの合わなくなった服や、自分の好みには合わなくなってしまったモノも使えるけれど、使わないものです。これらは使わないのは自分自身の選択ですから、それを第一に。使わないものは売ったり、譲ったりすることを考えます。
洋服なら、いまでは買取王子やブックオフなどでも買い取ってくれますし、比較的単価の高いものなら、メルカリなどで処分してもいいでしょう。
だいたい1000円以上で売れるようなものなら、メルカリで処分
売り方によっては5000円程度になるなら、ヤフオクで売る手間暇をかけてもいいと思います。
あまり手放すことに手間暇をかけると、それ自体が負担になってしまいますから、私は1000円以下にしかならなそうな場合はまとめて箱売りに出してしまっています。
最近の買取サービスは処分もしてくれるものもありますから、その点は便利です。
3、使うもの
使うものは何らかの役割があるはずですから、とっておきましょう。そして、そのなかで頻度も高く、いま不便を感じているものがあれば、これに対してはお金をつかって改善していきます。
例えば、10年来ているダウンがさすがにへたってきた、という場合に、それに対して、可能な範囲でいいモノを買う、といった具合です。ここまで分類が進んでいれば、役割がしっかりしているものしか残っていないはずですから、余計なものを買うこと確率はぐっと低くなります。
4、大事なもの
この分類をしていくと、必ず苦しくなるモノがあります。
いわゆる「大事なモノ」というものです、使わないけれど、捨てられない。もう手に入らないモノ、私信などもあるでしょう。
これは必ずしもすべてを捨てる必要はないと思います。
私がいまも苦労しているのが本
本、ダイスキです。
しかし、本棚いっぱいの本、毎日、読むかというと、もちろん、そんなことはない。
しかし、洋服と違って、読めなくなる、ということもない、傷んでもソフトの魅力は健在です。使うという概念にはなかなか結び付きにくい、私も本はいまだに持ってます。しかし、これもだいぶ手放しました。
本で有効なのが総量規制です。
この本棚に入らなくなったら手放す。
本棚のサイズは人それぞれ、ただ、それを超えたら売るようにします。なぜかというと、そうすることで、本棚の質がどんどん上がっていくからです。
どうしても手放さなくてはならないとなったら、どの本を残すか、このセレクションをすることで、本棚はいまの自分にとってどんどん魅力的なモノになっていきます。
いくら大事なものでも、なにも制限がないと、その魅力が半減します。
なぜなら、選択と判断を十分に重ねることで、人はその魅力に気が付くからです。
使えないもの、使わないものを手放したら、使うモノと大事なモノが残ります。
使うものは時間をかけてバージョンアップさせていきましょう。
大事なものを時間をかけて絞り込んでいきましょう。
そうすれば、みのまわりはどんどん魅力的になっていきます。