Fate/stay night 劇場版 Heaven’s Feel(ヘブンスフィール)を観てきました。一部ネタバレ

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一見さんお断りの鬼の端折り

いやー見事に端折ってましたね。

すごい勢いです。

冒頭は、聖杯戦争が始まる時点(士郎がセイバーを召喚した時点)の●年間前、といったテロップ付きで前日譚が描かれるのですが、士郎が召喚前に教室で何かに襲われる!というところでいきなりオープニングが始まり(20分ちかくたっていたように思いますが)、そのバックで召喚のシーンや遠坂凛との共闘など様々なことが「走馬燈」のように流れ去ります。

そして、気が付けば凛と二人で聖堂教会を訪れるというスーパー端折りぶり。

これはもう、何だろう、この映画と思って観に来たカップルなどは一撃で振り落とされるレベルです。そういう意味では、フェイトを知っている、という客層しかねらっていない非常にコアな映画と言えます。

ただ、セイバーがFateゼロの記憶を持っていて、それを士郎に話すシーンがあったのはたぶん原作と違うところだと思います。(ただし、イリヤに「アインツベルンて知ってる?」と聞かれたときにはセイバーはあえて無反応でした。それでイリヤは少しがっかりしたようでしたが、このあたりはゼロを観ている人には興味深いやり取りでしたね。)

それ以降も視聴者を振り落とす怒涛の展開で説明は特になし

以降もサーバント戦が始まってからも、スピード感は相変わらずです。アサシン(偽)がなぜいきなり死亡しているのか、あれ、なんでだっけ?と記憶を手繰り寄せている間もなく、キャスターがアサシン(本物)にマスターともども惨殺され、あれ、このキャスターのマスターって確か、などと思い出しているゆとりもありません。

怒涛の展開で、アサシンを追い詰めるランサーがなぜか沼に引きずり込まれて、アサシンに心臓を食われてお亡くなりに。それと前後する形で、ヘタレのマスター慎二お兄様が、同級生を屠りながらいい感じで登場するもセイバーに一蹴されて、退場されるなど、とにかく説明抜きの展開に目が離せません。

そもそもヘブンスフィールはほかのルートをしっかりやっていないと前後関係やらなにやらよくわからないので、10年前の記憶をアップデートしていかなかった私にはもう何がなにやら。

懐かしいキャラが動いているということでごはん三杯の映画

物語はこのままトップスピードで、セイバーが消滅するとことまで続き、ズタボロになってなぜか消滅したはずのライダーに助けられ、自宅まで帰り着いて、心配している桜に「ただいま」というシーンで第一章は幕となりました。

個人的には、あまりに端折っているので、復習してから見に行けばとかったと思う反面、いい感じで忘れていたので、ちょっと今後が楽しみだ、というところでいたしかゆしといったところでしょうか

そもそも、本来の作品が2004年ですから、それを考えればもうちょっと説明があってもよさそうですが。士郎がメインのパートは桜には関係ありませんから、しょうがない演出かとは思います。

この映画自体が、フェイトファンへの贈り物みたいなものなのだと思います。待ちに待った、という表現がありますが、13年越しの映画化は、そういう意味ではファンを裏切らない出来だと思います。ファンならば知っている、言わずもがなの設定や出来事はばっさりと削り、本作の肝である、士郎と桜のやり取りに時間とコマを割くというのは真のファンにとってはうれしいかぎりでしょう。

雪のシーンが多く、それはとても綺麗でした。それだけでも、往年のファンは見に行く価値があるかと。

次回作は2018年。

お正月でしょうかね?

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